「チミのデキのいいオツムなら一生賭けてもシェリィドラッグは理解出来ん」
研修が一段落してわたしも少しだけ休みをいただけて、ホッとしたのも束の間。
母が爆弾を落とす。
「事故物件に引っ越したい」だそうだ。
わたしは母のわがままによって過去仕事を辞めさせられ東京を離れるに至った。
一人暮らしもその際に終えることとなった。不本意だけれど拒否権はない。
その時の仕事はわたしにかなり向いていたと思う。時間もきつくはなくて、仕事終わりに買い物を楽しむ余裕も金銭的余裕もあった。そしてあふれる向上心があったので、わたしはその会社で長く働きたいと思っていたし母にもそのことは言っていたから、だからこそ母はわたしをそこで働かせ続けたくはなかったし、わたしに頼めば断れないことを知っていて引越しを持ちかけたわけだ。
毒親というのは子供が反抗できないのを知りつつ選択の自由を与えてくる。
もちろん選択権などないので子供は頷くが、それを彼女たちは「子供が選んだ」と曲解する。
そして自身を無意識に正当化するのだ。
今の暮らしは決して相応なものではなく、家賃を浮かせたいという気持ちはわからなくもないけれど、何もこの新しい仕事をわたしが初めて少し慣れてきたタイミングで言うべきことではないし、そもそも今の不相応な暮らしに対する注意喚起は引越し以前から何度もしてきたのに、どうしてなんで今更なのかねと疑問が湧いて湧いて仕方がない。まあ……なんでかは想像はつくんだけれど、これ毒親サイドは全く理解してないんだよな……無意識の洗脳とかほんとうに悪質だ。
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