「チミのデキのいいオツムなら一生賭けてもシェリィドラッグは理解出来ん」
ある日某漫画家によるハテナへの投稿が話題になった。
内容は「日本の二次創作を認めなければならないという風潮が嫌い」というもの。
ちなみに匿名なので漫画家だという証拠もない。
わたしはインターネット老人会の人間なので二次創作には一定のラインを引いている。そもそも昔一国一城の主として活動していた二次創作物書きならば当然だと思うのだが、人目につくところへの投稿などしないし、どこかに漏らしたりもしない。なぜなら人様のキャラをお借りして勝手知ったる味付けを施しているので、後ろめたさがあるからだ。
しかしながら今回その投稿を通じて知ったのは時代の移り変わりと、大勢が二次創作に関して抱くものの明らかなズレだった。
大多数の人間に多く見られた意見は「公式がNGなら二次創作を行わない」だった。なので件の匿名者にも「嫌なら匿名じゃなくて表明しろ」と詰め寄っていた。
いや。
「公式がNGならやらない(基本やっていい)」じゃなくて、
「公式がOKならやってもいい(基本やっちゃだめ)」じゃないの……?
(公式OKでも公にはやるべきではないと思う)
もう大きなズレがここにあった。
溝があった。
まあ最近はファンアートとか公式が認めてるのもあるから分からないこともないけれど、基本的にね、根本的にね、人のキャラや人の作品使ってんだからアウトなんだよね。著作権の話もあるけれど、そんなものよりずっと以前の問題で、他人の世界拝借してるんだから基本アウト、黒寄りの黒、グレーじゃなくて黒なのよ、だから古の二次創作活動は密かに行われていたわけだ。
公に大々的に人の目のつくところでやりたいっていうならそりゃもうオリジナルやりゃええわけ。自分のオリキャラ作って自分の世界広げてればいいの。でもそれじゃ集客できないから二次に走る。出来合いの世界のほうが楽だから二次に走る。そういう人たちが何をいっちょまえに「公式がNG出せばいいんです」なんて言ってるんだ? わたしには信じられない。
(まあ公式がNG出してもゴネてた例を嫌と言うほど見てるけどなあ)
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