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SHELLY DRUG is glorious.

「チミのデキのいいオツムなら一生賭けてもシェリィドラッグは理解出来ん」

  • 2023/11/09 Thursday

会いたい人は死んでいる

べつに誰かが急に亡くなったとかじゃないんすけど、思い出してさっきまでワンワン泣いてたよって話。
結局わたしは死を受け止められていない。だから新しく誰かが死んでも、前提として受け入れられていないのでそこに入る余地がない、どんなに近い人でも、あるいは遠い存在でも、なんでも。
自分が死ぬのはなんてこたァないのに他人が死ぬのはすごく嫌なのは、置いていかれる恐怖が何よりも勝っているからなんだろうな。

時折思い出す。
騒がしい病院と、駆け回る看護婦さんの姿。
死に化粧の顔と冷たい掌、ゆび、皮膚の中の、もう動いていない血管。
死者のにおい。
焼き場で掴む骨の歪さと、圧縮されて粉々になった粉塵の骨。
死の匂いがどろりと絡みつく、すべてを呑み尽くさんとするヘドロのような雰囲気がずっとずっと頭の上からどろりどろりと垂れてくる。

そこでわたしはたったひとりで居るのだ。
ひとりで病院の待合室に居て、ひとりで死を看取り、ひとりで帰った。
だれも、いなかった。

まあ冷静に考えて多感な時期にそういう経験したらトラウマになるのは確定なんだよなあ。状況が状況だったから仕方がなかったにしろ、仕方がなかったなんて第三者が後からいくらでも言える言い訳で、当時わたしが薬中だったことも相まって、虚構か現実かの判断が難しい状況下でそんなもんひとりで立ち会わせたら発狂してSAN値直葬なんですよ。あたぼうよ。
でも惜しむらくはそれを指摘してくれる人が誰ひとり居なくて、わたしが刮目するしかなかったんだよね。周囲の環境ってまじで大切だよね。
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