SHELLY DRUG is glorious．

T君がとうとう旅立った。
あたしはそれをずっと待っていた。
電話を片手に、鳴らない携帯電話を憎らしく思いながら、T君の知らせを待っていた。行っちゃうんだ。そう思ったら愕然とした。
後から聞いた話なんだけど、T君は旅立つ前に、あたしの事をS田に任せてたらしい。今年から一緒に花火をやるのも一緒に遊ぶのも馬鹿をやるのもT君じゃなくて、S田なんだって。別に彼の事は嫌いじゃないけど、君より好きでもない。

別に二日位したらネットも繋がる環境なのに、何より恋しかったのは直ぐ会える環境からの脱出なのだと思われます。
再びあたしがT君の前に立つ時は、あたしはどんな人間に成るのだろう。